2012年2月19日日曜日

尺八

こんにちわ、学生時代を京都で過ごした後藤です。
が、先日はじめて京大の中に入ってきました。
その目的は大学の後輩のライブを見に行く事だったんですが...
なんと尺八ライブ!!!
別に日本文化について学んでいたわけでもなく、縁もゆかりも全く無かったはずなんですが。

彼は元々、ギターキッズでパンクを中心に様々な音楽を演奏していました。
ピストルズやクラッシュ等の話をよくしていた彼がある日、急にバンジョーに目覚めたのは10数年前の話です。
その後、そのバンジョーは別の後輩宅に転がり続け、誰も弾くこともなかったので、尺八を始めたと聞いた時も「また変な事やりやがって」としか思っていなかったのですが、実際に演奏を聴き、感動いたしました。

「静をストイックに追求するマニアックな音楽」であると彼は始めに言っていたのですが、まあ熱いこと熱いこと...
他のメンバー無しで、尺八だけが延々続く約1時間。
管楽器独特の口の形や吹く力の強弱だけで音色を変える吹き方を見ていても、どれだけ真摯に打ち込んでいたのかが分かりました。

また、横で演奏にあわせて即興で書を書いていたロシア人女性と当日、入籍をしていたとの報告もあり、時間のたつのが早い事と、人は変わるという事を感じましたが、本当にこの日に会いに行って良かった。
「最初の1年間は尺八以外何もせず、人に会うことも無かったんで、あいつは孤独死するって言われてたんです。でも、そのおかげでこうやって海外で演奏してきたり、結婚も出来ました。」という彼の姿が眩しくてたまりません。

この春もピアノ・チェロ・タブラ(インドの楽器)と尺八の4人のメンバーでヨーロッパを回ってくるそうです。
是非皆さんも一度、尺八を聴いてみてください。

http://www.youtube.com/watch?v=3vRjJusyRg4&feature=related

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